今回は普段行うドリルの紹介ではありません。練習ラウンドで実践するための方法です。

初めに断っておくと、この練習ラウンドのやり方は、何度も繰り返し行わなくても大丈夫で、この練習ラウンドの意図を実際に体験して理解出来れば、1,2度だけで十分ではないかと思います。ゴルフというスポーツは、体力的な運動能力だけではなく、戦略的な要素、すなわちゲーム戦略が半分ほどを占めると言われています。すべてのスポーツにおいても知的な戦略要素は必要なのですが、ゴルフというスポーツでは特に、全体に占める割合が多くなっているのでは無いかと思います。

戦略というと難しいと思われるかもしれませんが、もう少し砕いて言うと、ゲーム性と言えます。このゲーム性、戦略の部分を磨くことで、ゴルフの上達につなげていこうという練習になります。

やり方は簡単?理解も簡単

やり方は至って簡単で、ゴルフの練習ラウンドの時にドライバー、ウッド系(もしくは、3Wだけ抜いておく)を持っていかないというだけです。非常に簡単なことで出来ますし、誰でも出来ます。しかし最初の難関は、まずここです。出来た後は簡単なことなのですが、普段そんなにラウンド数が多くないアマチュアは、なかなかウッドを持っていかないラウンドなんて決断しにくいと思います。私もこの練習ラウンドは早くから進められましたが、中々踏み切れませんでした。

決断するためには練習ラウンドの意味を、ある程度初めに理解しておかない事には出来ませんので、最初にどういう事が起こるか、どういう風に上達に役立つのかというのを理解する事から始めます。

目からうろこのラウンドになる

この練習ラウンドで実際に起こる事はゴルフに対するパラダイムシフト(今まで思っていた考えが大きく変わっていく様)です。まず普段90~100前後で回っているアベレージゴルファーの方は、大体1R中2~4回ぐらいはOB(オービー)を打つのではないかと思います。しかしこのラウンドではOBを打つ回数が劇的に減ることに驚くようになります。

飛距離が長くなるにつれてボールの左右へぶれる幅は大きくなっていくので、距離を抑えて打てば、同じミスをしたときでも左右の曲がり幅が小さくなり、ボールがOBゾーンまで行く確立が少なくなるのです。もう一点はゴルフ場の設計というのは、平均的なゴルファーが打つ飛距離に合わせて設計されているので、そのボールが飛んでくる位置あたりが一番ハザードが多くなるようになっているのが普通です。そのため、ドライバーを持たず、テーショットを行うと、ハザードに捕まる回数も同時に減っていくのです。この時点で疑問に思う方もいるかもしれません。それはドライバーの距離が毎回打てないのなら、セカンド以降のショットの距離が長くなるのではないか?というもっともな感想です。その通りセカンド地点からの残り距離というのは長く残ります。ではどのくらい距離が変わってくるか考えてみます。通常ドライバーで240ヤードの飛距離の人が7Wで打つと大体190ヤード前後になると思いますので、この場合50ヤード短くなります。

PAR4の400ヤードのホールですと残り距離が210ヤード残ります。もう一度7Wを打つことになるでしょう。それでも届きませんが、イメージとしては、大体3オンでOKという感覚で行きます。ここで考えてほしいのは100前後のゴルファーは毎回ボギーで回ると90で回ることになります。この3オン2パットを繰り返すだけでも90までは行けてしまうという事です。それとOBが出ない事でリズムや気持ちが安定してきますので、ショットの成功する確率がドライバーを使うより必ず上がってきている事に途中で気づきます。

さらにもうひとつ重要な点は、大体どのホールも1打目と2打目で同じクラブを握ることになる点です。こうすることで、ますます、成功する確率が上がっていくはずです。練習場で練習していると分かると思うのですが、毎回同じクラブで打つと、だんだん打つのが優しくなるのと同じ感覚です。

実感することが重要

上記のように、今までこのドリルで良い事ばかりを述べてきましたが、実はここまで上手くいかない事も多々あります。

しかし、それでもこの練習ラウンドをお勧めする訳は、必ず今までと違った視点でスコアの作り方を見る事が実感できるようになるからです。

これは各個人で違ってくるとは思いますが、ある人はOBが出ないというだけでスコアやスイングが変わるという事、ある人は3オンで上がるコツを覚えることで実はパーを取っていける事に気付く人、等何らかの目からうろこの変化があるでしょう。初めに述べたとおり、まずは頭で理解してから、それを実体験で体で感じる事が非常に重要になりますので、一度も実践でドライバーなしラウンドを体験していない人はぜひ、一度この練習ラウンドを体感してください。貴方のゴルフ感がアップする事は間違いありません。

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