テークバックまではスムーズに行くアマチュアでも、どうしても切り返し、テークバックでリキんで打ち急いでしまう人が多いです。
目の前にあるボールを打ちに行くために、無意識で打ち急いでしまい、分かっているけど体が突っ込んだり、タイミングが早くなってしまいます。
ダウンスイングを安定させるコツは、ボールを打ちにいかないで、スイングのリズムを心がけるようにすることです。
今回はよくあるダウンスイングの特徴と、切り返し・ダウンスイングが自然に安定するドリルを紹介します。
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やってしまいがちなダウンスイングの3つの始動イメージ
ダウンスイング・切り返しとも呼ばれますが、トップの位置から振り下ろすタイミングの取り方が、飛距離や安定性に大きく関わってきます。
安定した切り返し、ダウンスイングは重要ですが、初心者ゴルファーや90台で回るぐらいの中級者ゴルファーが実際にやってしまっている、ダウンスイングの初動イメージを大きく3つに分けて説明します。もし自分がどれかに当てはまるなら注意が必要です。
- 切り返しの3つの特徴
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- 腕を振り下ろすイメージで始めるダウンスイング
- 腰を切るイメージで始めるダウンスイング
- 左腕手動で始めるダウンスイング
1,腕を振り下ろすイメージで始めるダウンスイング
腕を振り下ろすイメージでダウンスイングを始めるゴルファーですが、これに関してはそんなに悪いことではありません。
ただ、腕を振り下ろす感覚でダウンスイングを始めると、体と腕の一体感が出にくい事があります。
具体的には、腕の意識が強すぎると左への体重移動が遅れがちになり、ダフリの原因になることです。
これは体重が右足に残りやすくなってしまう為にダフりやすくなるということです。
逆に体重移動を意識すると腕の振り遅れになり、トップ、そしてプッシュスライスも出てしまいまうのでバランスが難しくなります。
上記のことに注意して、体の一体感が再現できるようになれば、腕全体を振り下ろすイメージでダウンスイングすることは、ダウンブローにヘッドが入り、しっかりと捕まった球が打てるようになるので、体の横移動ではなく縦の体重移動を意識してから腕を振り下ろすと、うまくいくようになります。
2,腰を切るイメージで始めるダウンスイング
腰を切るイメージの欠点は、次第に体が早く開きすぎてしまう様になることです。
その結果徐々に振り遅れ傾向になっていき、ますます腰を早く切ってしまうという状況になってしまいがちです。
また、この方法は左足に体重が乗らず、右足に体重が残ってしまうという結果にもつながってきやすい傾向があります。昔から言われる明治の大砲というやつです。
腕を振り下ろす始動の人よりも、より悪い方向への加速がついてくるので、腰を切るイメージで飛距離が出ない、スライスが治らないといった方は、早めにこのイメージから脱出した方が良いです。
逆に、どうしてもスライスを打ちたい場合や、ダフリそうなライの場合などは、わざと腰からの始動を意識し、早めに腰を切る様にして絶対にダフらないように打って行くという中級技もあります。
3,左腕手動で始めるダウンスイング
左腕を始動にダウンスイングを始める人も多いです。
練習場等での再現性の高いシチュエーション(平らなフェアウェイ)などでは上手くいきますが、コースへ行き、いろいろなプレッシャーや、様々な状況に対応している最中には著しく再現性が低くなってしまいます。
結果として腰から始動を始める人と同様、ボールの上っ面に当たりやすく、スライス、トップボールが出やすい傾向にあります。腰を切るイメージよりショット毎のバラツキが大きくなるので、スライスが出たり、フックが出たりとミスの出方も安定しません。
さらに厄介なのは腰を切る場合よりも、特にボールが曲がったりしやすいので注意する必要があるでしょう。
ショットはコースでの再現性が一番重要です
ゴルフのスイングで安定性を高めるのに重要なのは、出来るだけ大きな筋肉(動かしにくい筋肉)を使い、小さな筋肉(動かしやすい)を使わないようにすることです。
器用に簡単に動かせる筋肉はプレッシャーや、ライ・気象条件などですぐに狂ってしまいます。上半身より下半身、指や手より腕、という風に少しでも動かす意識の部分を不器用なものに変更していく努力をするとコースでの再現性が早く高まります。
ダウンスイングの再現性に重点を置くドリル|始動のタイミング
ようやくダウンスイングのドリルの説明をしていきます。
- テークバックで右脇があかない程度までバックスイングし、そこで一旦止めます。
- その状態から(厳密に実際のスイングではトップに行く前に)左足を地面に押し込む様に踏み込みます。
- 左足親指と、左足かかとを真下に踏み込む、もしくは釘や棒などを足で真下に打ち込むイメージで始動です
- 腕はその勢いで勝手に落ちてくるイメージで力を入れてはいけません。
やることは簡単です。
ポイントは
- トップで必ず止めてから、そこからスタートする
- あくまで腕、上半身は左足の踏み込みにより結果として振り下ろされる
- 絶対に横移動ではなく真下に踏み込む
この点だけ注意して、振り下ろすイメージがなくなるまで繰り返しやってみてください。
重要なので繰り返しますが、あくまで腕、上半身は左足の踏み込みにより結果として振り下ろされるというのが重要です。
このドリルで得られることは安定したダウンスイングの起動とタイミングです。体が開かないでインパクト出来るのでショットが安定します
またプレッシャーの掛かった場面でも下半身を意識して切り返すことで、ミスもかなり減ります。
ラウンド前に素振りでいいのでこのドリルを取り入れてみるだけで(10~20回程度)ショットは安定すると思いますので、是非試してみてください。
ダウンスイングドリルの注意点
注意点として、この方法で実際にスイングすると少しつま先が浮いてしまうのですが、極力つま先側をめくらないように踏んばることが大切です。
特にかかとのみを押し込むと腰が引いたスイングになり、逆に親指だけを押し込むと上半身が突っ込みやすくなってしまいますので、あくまで左足の内側全部で踏み込むイメージが大切です。
最後にまとめると
左腕主導や腰から切り返すと、どうしても降り遅れたり体が突っ込んでしまうというのは前述しましたが、左足かかと・左足親指を真下に踏み込むことで、重心は左足に乗りながら、体の正面に腕がおりてくるので正確にボールを捉えることが出来るようになります。
このサイトテーマである、コースでの再現性が高まることがこのドリルの最大のメリットです。
実際にコースでの再現性が低い一つの原因は、小さい筋肉をイメージしすぎてぶれが大きくなることは述べました。
逆にいえば小さな筋肉は非常に敏感で繊細なので、ゆくゆくはより小さい筋肉を安定して動かせれば再現性は実はアップします。
まずは比較的大きい筋肉・動かしにくい筋肉(下半身)に動きを先導させることで、無意識に小さな筋肉がついてくるという練習をしましょう。
コースでは沢山のプレッシャーがある為、再現性がどうしても落ちてしまいますが、このドリルで切り返しのタイミングを安定させる練習をすれば、プレッシャーがかかった場面でも比較的安定してショットが打てるようになります。
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すっごい参考になり有難う御座います。あす。ためします。。
コメントありがとうございます。そう言っていただけると、大変ありがたいですm(_ _;)m
又、何か質問などあれば気軽に書込ください
GPMさん初めまして。
先日旦那様から、こちらの記事を紹介していただきました。
実はゴルフを初めて3年もたとうとしているのですが、中々100を切ることができていません。
練習にも行くのですが、最近はめっきりぶっつけ本番(笑)が多くなり、なおさら100切りが遠のいている感じです。
先日121という大叩きをやらかしてしまったのをきっかけに、少し練習をしっかりやろうかなと、自分のスイングの問題点とかを分析してもらうと、良く一緒にラウンドする旦那様曰く
「たいていミスするときはダフってることが多いよね?」
と言われました。
そこでこのサイトを紹介してもらって読ませていただいた所、まさにそうこれこれ、私は腕を振り下ろすイメージでダウンスイングしてるわ!♪となり、振り遅れているのではと、その意識改善だけでほとんどダフリのミスが出なくなりました。
まさしく目からうろこで、振り遅れでダフリが出るなんて中々思いつかなかったので、大変感謝しています。
お礼が言いたくて書き込みしましたが、長文誠にすいません。
又更新を楽しみにしておりますので、これからも私に役立つ(笑)記事をよろしくお願いいたしますm(_ _)m
さすらい娘さん嬉しいコメント有難うございます。
女性は中々100切るの難しいですよね。僕は女性が100を切るためには、男性よりもしっかりと基本のスイングを身に付けるべきかと思いますね。
男性は少々スイングが悪くてミスしても飛距離が出るので、少し工夫すればそこそこのスコアは出せるようになります。
しかし、女性はそもそもスイングを身につけないと、飛距離が全く出ない為、中々苦労します。
ですので最初は少し男性より不利になるかもしれませんが、基本のスイングを身につければ、後々男性陣よりも上達のスピードは上がると思って頑張って続けて下さい。
100切りを目指すなら、この記事も参考になるかもしれませんので貼っておきますね。
ゴルフで100切りを達成する為のたった2つの要素
PS:旦那様とよくラウンドするって羨ましいです。うちの家内はゴルフを全くやらないのでw
シングル一歩手前でウロウロしてます。日によって良かったり悪かったり、ダウンスイングで何を意識したら良いかずっと探していました、それぞれの陥りやすい問題点を書かれたものに初めて出会い、とても感謝しています。ところで「ダウンスイングってどいいう事」では腕を真下に下ろす事が書かれています。将来的には左足の踏み込みと同時に腕を真下に下ろす事も考えた方が良いのでしょうか?それともトップから上体は考えず左足の踏み込みだけで自然に任せた方が良いのでしょうか?長いなりスミマセン
永遠のスライサー様初めまして。返信遅くなりすいませんm(_ _)m
>ダウンスイングで何を意識したら良いかずっと探していました。
僕もダウンスイングではかなり苦労してきた経験があるので、心中お察しいたします(笑)
>将来的には左足の踏み込みと同時に腕を真下に下ろす事も考えた方が良いのでしょうか?それともトップから上体は考えず左足の踏み込みだけで自然に任せた方が良いのでしょうか?長いなりスミマセン
永遠のスライサーさんはシングル一歩手前ということですので、基本的なスイングや理論は理解・マスターされていると推測します。
その上で、今後シングル入りを目指すのに必要なスイングは、如何に再現性の高いスイングを追求していくか、だと僕は考えます。
僕の理論というか再現性の高いスイングと言うのは、スイング中動かす意識をする筋肉は、出来るだけ大きな筋肉だけで、逆に動かさないよう意識するのは細かな部位・筋肉だけにするようにしています。
どうしても動かそうとする筋肉が小さくなると、ブレが大きくなるからです。
ですので、ダウンスイングでは、基本的に左足の踏み込みのみ(左膝も少し曲げるぐらい沈むイメージ)を意識し、逆に動かさないのはトップで出来た左手首のコックと、左脇の締りです。
かなりのプロが共通して言うのは、アマチュアとプロのスイングの大きな違いは、ダウンスイングにかけてコックを解くのが早過ぎる点にあると言います。
プロは自分からはコックを解かないように意識的にスイングしています。
これにより、きちんとボールが捕まりだし、劇的にミスショットが減ります。更に、飛距離もかなり伸びますが、何より、1球ごとの飛距離のばらつきが驚くほど改善されます。
いわゆる縦の距離のミスの幅が縮まります。
まだまだ、理論的には色々あるのですが、ご質問の回答という意味では、振り下ろすイメージを持つのはある程度初心者の時で、既に身についていると思いますので、
・下半身での踏み込みでのスタート
・左サイドに流れると左脇が空きやすくなるので、常に左脇を締める意識
・テークバックで出来た手首のコック(意識しやすい方の手でいいと思います)をインパクトまで絶対に解かない
これだけでいいと思います。
仰るように、下半身を踏み込めば、勝手にダウンブローは発生するので、自分から打ちに行くイメージは全くなくても大丈夫です。
ちょっと長くなりましたが、他にも何か違和感や、うまくいかないところとか感じることがありましたら、遠慮なくご質問下さい。
GPMさん、はじめまして。
記事参考にさせて頂いております。
当方平均スコア95の者です。
GPMさんの記事を参考にし、最近切り返しで左足の踏み込みをする事で腕が自然と落ちてくる感覚をやっと掴む事ができました。そこで1点質問させて下さい。踏み込み後、腕が自然と右腰あたりまで落ちてきて、そこからどうしても腕が力んでしまうせいかトップやダフリがでてしまいます(腕を振る意識が強いようです)。腕が自然と右腰あたりまで来た後の動きとしてどういった事を意識すれば良いか、何かアドバイスを頂けたらと思いコメントさせて頂きました。
LLZさんコメントありがとうございます。
切り替えしの感覚が身についてきたのはすごいことだと思います。
その後腕に力が入ってしまって、ミスが多いとのことですが、練習場で、ボールを置かずにティーのみを連続して打つことを試してみてください。
どうしてもボールがあると意識が行ってしまうので、ティーだけを打つ素振りを繰り返すのが効果的です。
体が覚えてきたら、3球ティーを打って、1球ボールを打つのをしてみましょう。
その時も決してボールの行方などは気にせず、今回の練習の目的のみ(切り返しをスムーズに)を意識するのがこつです。
ある程度これを繰り返すことで、時折よい球が出るようになり、それが腕のこわばり?をほぐしてくれるようになります。脳のすりこみが非常に重要です。
もう一度書くと、ポイントはよい球を打たなくてもいいということを徹底していくことですね。
がんばってください!
64歳男性/会社役員、遅蒔きながら58歳からゴルフを始め、95~108のレベルで安定的に100を切れません。特にアイアンのダフリに長く悩み、ボールの一個前を打とうとすると上半身が突っ込み体が開いて引っ掛ける等の繰り返しでした。昨年は8ケ月個人レッスンも受けて基礎から習いましたがコーチの言う様な左に体重を掛けながら右サイドでボールを捌くがどうしてもイメージ出来ませんでした。先日打ちっ放しで試行錯誤する内にたまたまダウンで左足が踏ん張れた際にクリーンにストレート球を打てた事がありました。
これだと思い、帰って『ダウンスィング、左足、踏ん張り』でweb検索すると幾つかの中にGPMさんのがありました。『左足の全体をダウン時に踏み込めば結果として上半身も腕も自然と正しい位置に降りて来る』はまさに目からウロコでした。この方法をたった2日練習して昨日思い切って本番でプレーした所、ウッドも含めてダフリが殆ど無く綺麗なショットの連発でした。感激の内に御礼のコメントとさせて戴きます。GPMさんのこの教えこそが最大の真理であり私が出会った最良のものです!有難うございました!
お役に立てたようで感激です。
実は私もこのドリルは今でも意識して行っております。
そこで注意点を少しだけ。
これでうまくダウンスイングができるようになると、次第に下半身が先行しすぎる、いわゆる腰を切りすぎる症状が出てくると思います。
当初上手くいったイメージを再現しようと、どんどん腰を切るようになってくるためです。
こうなってくると薄い当たりが増えて来ます。
修正方法は、同じやり方での左打ち素振りや、右足をフィニッシュまでベタ足でのショット練習などです。
ご参考までに。
エンジョイゴルフライフを!
アドバイス有難うございます。今後気を付けます。上記スィング練習5日目となりましたが、ほぼ良い状態が再現されています。たまのミスショットは、左足裏踏み込みが不十分(=小さい)な内に腕とヘッドが早めに降りて来たり、トップで焦って踏み込みを余りにも早く且つ瞬時に行った時に出ているようです。きっとこの踏み込みの仕方にも微妙なタイミングとか強さのコツがあるのでしょうね。是非そのコツを掴みたいと思っています。またアドバイス頂ければ助かりますので宜しくお願いします。
上手く行っているようで良かったです。
その場で自然に足踏みするような感覚を保つのがコツです。